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心不全

心不全は死亡診断書などでも良く使われる言葉で、心臓の病気の名前と思われがちですが、病状や病態を現すもので、簡単に言うと、心臓がポンプの役割を果たせなくなった状態のことを言いい、厳密に言うと心臓病ではありません。狭心症、動脈硬化、不整脈など、心不全を起こす要因になるものは数多くあります。心不全と診断されたからといって、必ずしも直接『死』につながるものではありません。

心不全になると

心不全は命の危険を伴いますが、それは治療を行わずに放置した場合で、薬物療法やペースメーカーを使い、クオリティ・オブ・ライフの向上が望めるようになっています。まず、心不全を起こすと体はどうなってしまうのでしょうか。まず第一に起こることは、心臓がうまく働かなくなるために、全身が酸素不足になるということです。

  1. 心臓が十分に血液を送り出せなくなるので、体が酸素不足になります。結果、息切れを起こしたり、疲れやすくなります。
  2. 毛細血管にも血液が行渡らなくなるので、指先などが冷たくなり、肌の色も血色が悪くなります。
  3. 血液の循環が悪くなるので水分代謝も悪くなり、臓器に水分がたまりやすくなり、特に脚がむくみやすくなります。
  4. 肺うっ血を起こした上に、肺に水分が染み出し、更には酸欠状態になると安静にしていても呼吸困難になります。
  5. 心拡大を起こします。

心不全の種類

心不全の種類心不全には種類があり、血液を受け取って肺に送る力が弱くなると『右心不全』、血液を全身に送り出す力が弱くなると『左心不全』になります。また、急性か慢性かの違いもあり、時間や日単位で急に心不全症状が出たものは『急性心不全』、月単位や年単位で慢性的に症状がある場合は『慢性心不全』になります。慢性心不全から急に状態が悪くなったものは『慢性心不全の急性増悪』と呼びます。

重症度での分類

心不全は重症度でも分類することができます。よく使われるのが、日常生活の中の動きの中で、呼吸困難や疲労感、胸の痛みなどの症状が出るかどうかでクラス分けをする『NYHA心機能分類』です。

軽度 クラス 日常生活の動作では症状は出ない。心不全の自覚もない。
クラス 階段の昇降や坂道など、比較的強い運動では症状が出る。
中等度 クラス 郵便受けまで新聞を取りに行くなどの簡単な動作でも症状が出ることがある。
重度 クラス 体を動かすだけで症状がでる。安静にあいていても狭心症や心不全の症状があり、体を動かすとさらに悪化する。

検査と診断

心不全は放っておくと命に関わります。おかしな症状に気づいたら、すぐに病院で検査を受けましょう。検査はまず、全身状態を見ます。首の血管の張り具合や足やお腹のむくみ、肺の音などの、心不全の徴候をチェックします。

検査 検査内容
胸部X線検査 レントゲンで心臓の形や大きさをみます。肺のうっ血なども分かります。
心電図 12誘導心電図やホルター心電図で心臓壁の厚さや、狭心症や心筋梗塞、不整脈の有無を調べます。
血液検査 重症度を調べます。心室に負荷がかかったときに分泌される、BNPという物質を測定します。
心臓核医学検査 心臓の収縮機能や心筋の血流の分布や虚血、梗塞の有無を調べるために、微量の放射性物質を投与し、運動負荷前後に造影します。
心エコー検査 超音波検査で、左心室の収縮機能を調べます。
心臓カテーテル検査 造影検査を行うために足の付け根からカテーテルを入れ、冠動脈に狭窄がないか、心臓機能を評価します。

心不全の治療

日常生活一般的に、ほとんどの心不全が時間をかけながら徐々に症状が進んでいきます。裏を返せば、治療することにより、少しでも進行を抑えてつきあっていく病気なのです。

治療することにより、より長く生きられるよう、そして、症状を改善して日常生活を快適に過ごせるようにしましょう。


薬物療法

心不全の治療には、ポンプ機能を高めたり、むくみなどの心不全にともなう症状を改善する目的で薬が使われます。

薬品名 目的
利尿剤 基本的に塩分制限を行いますが、それでもむくみが改善されない場合に使います。体重によって投与する量を調整しなければいけません。
β遮断薬 心臓を休ませて保護するために、過度の交感神経刺激を遮断します。一時的に心臓の収縮力の低下が見られますが、継続することで、心臓が血液を送り出す力が増加することが分かっています。
ACE阻害薬 心不全の症状を軽くして、運動能力をアップさせます。心不全の進行も防ぐので、生存期間を延ばします。
強心薬 心臓の働きを強くし、運動機能をアップさせます。

手術

薬物療法ではなく、手術で心不全を治療するものです。原因疾患を治療する手術と、機械で心臓を補助し、ポンプ機能の効率をよくするもの、心臓自体を手術する方法などがあります。

手術名 方法
弁形成術・置換術 心臓の弁に原因があって心不全を起こしている場合、弁の修復手術や、人工弁に交換する手術を行います。
冠動脈形成術 冠動脈が狭窄を起こし、心筋の収縮力に影響が出ている場合には、冠動脈形成術や冠動脈バイパス術を行います。
心臓再同期療法 心臓の機能が、電気信号がうまく伝わらなくて機能が悪くなっている場合、ペースメーカーを使って心臓のポンプ機能を取り戻します。
心臓縮小術 薬物療法で効果が見られない重症難知性心不全では、拡張型心筋症のバチスタ手術、虚血性心筋症のドール手術などを行います。
心臓移植 心不全が重症で進行性であった場合、心臓移植が残された治療法です。

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