
心臓発作は、心臓病の突発的な発作を意味する言葉で、医療の現場で使われることは滅多にない言葉です。医療の現場では、具体的な病名で言い表されます。心臓病の心臓発作の多くは虚血性心疾患発作と、不整脈発作になり、そのなかでも不整脈を原因として、脳への血液量が減り、脳貧血を起こして意識障害を起こすアダムス・ストークス発作がこれにあたります。
心臓病の他にも、大量の薬物使用や、冠動脈解離、塞栓なども原因になりますが、ほとんどは冠動脈の血流が悪くなり、その箇所の心筋細胞に行渡る酸素の量が減り、細胞が壊死し始めて起こります。発作が起こるとみぞおちを中心に、肩、首の付け根の周辺に不快感や痛みを感じます。
心臓発作を起こしたら安静にしますが、5〜10分経過しても痛みが治まらない場合、病院に行って診察を受けるべきです。できれば救急車を呼ぶようにしましょう。それが心臓発作であった場合、ニトログリセリンを持ち歩かなければいけません。ニトログリセリンには発作を和らげる作用があります。
心臓発作を起こして心肺停止になった場合、倒れてからの5分間が生死を分けるといってもいいでしょう。心肺停止状態になると、1分経過するごとに7〜8%ずつ救命率が下がっていきます。ですから、倒れてから5分経過すると救命率は50%、10分経過すると救命率はほとんどないということです。そのため、救急車が来るまで何もしないで待っているということは、とても危険なことでもあるのです。人工呼吸と心臓マッサージの方法を覚えていると、1つの命を救うことが出来るかもしれないのです。
狭心症の発作の場合、着ている衣服をゆるめて安静にさせ、落ち着いたら深呼吸を促しましょう。ニトログリセリンを持っているようであれば舐めさせます。狭心症ではなく、心筋梗塞による心臓発作の場合、一刻を争う場合があります。早急に救急車を呼びましょう。
心臓発作を起こした人の衣服をゆるめて安静にしたら、保温のために毛布などをかけます。もし、呼吸や心拍が停止してしまった場合、救急車が車での間、人工呼吸と心臓マッサージを行わなければいけません。ニトログリセリンは心筋梗塞に効果はありません。
心臓マッサージは、やみくもに胸を押せばいいものではありません。意識がなくなると、舌が喉の奥に落ち込んでいますので、気道を確保しなければいけません。
- 顎を持ち上げて頭を後ろに反らすようにし、気道を確保します。こうすることで舌が持ち上がります。
- 相手の口と鼻に耳を近づけ、胸の動きを同時に見て呼吸の有無を確認します。
- 呼吸をしていない場合、マウスtoマウスで人工呼吸を行います。親指と人指し指で鼻をつまみ、大きく開いた口を自分の口で塞ぐようにして1秒間息を吹き込みます。この時、胸が持ち上がっているかどうか確認します。持ち上がっていなければうまく気道確保ができていないので、再度気道を確保します。
- 人工呼吸を2回行い、直後に心臓マッサージをします。両方の乳首の中央に手の平を置き、もう一方の手を上から重ねて指を組みます。ひじを真っ直ぐに伸ばしたら体重をかけ、3.5〜5cmほど胸が沈むように圧迫します。1分間に100回の速さで、声に出して数えながら30回マッサージします。焦って力を入れすぎると、肋骨が折れてしまいますので注意が必要です。
- 心臓マッサージを30回、人工呼吸を2回、これを繰り返し行います。マウスtoマウスの人工呼吸がどうしてもできない場合、心臓マッサージだけでも効果はあります。倒れた人が呼吸をしだすか救急車が到着するまで続けます。
- 救急車が到着したらバトンタッチします。これまでの経過の説明を忘れずに伝えましょう。








